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このブログは電車と昆虫が好きな息子と Golf GTIが好きなオヤジの訳の分からない 面白ブログです。 息子は車に酔ってしまい、オヤジは電車に酔ってしまうという、 おかしな関係から生まれました。 暇な時に気が向いたら更新いたしますので 皆さんもお暇な時に見てやってください。 それほど有益な情報はありませんが・・・。
Posted by - 2024.05.04,Sat
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Posted by オヤジと息子 - 2010.07.05,Mon
番外編です。実は今日まで「アレックス・モールトン自転車展」6/29(火)~7/4(日)が、渋谷・代官山ヒルサイドテラスにて開催されていました。それを記念してこれを書いてます。見に行けませんでしたけど。アレックス・モールトンといえば、ミニベロ乗りなら一度は乗ってみたい名車。シルキーライド、絹の様な乗り心地。世界最高速。お城で手作りで作っている。などなど、色々なトリビアはつきないモールトンな訳ですが、なぜか僕はどうしてもほし〜とは思えません。でも凄い事は確かなんです。90歳になったご本人ご本人の談 非常に便利でエンジニアにとっても魅力的な自動車というものが、馬車にとって変わることは時代の発展とともに当然のことで、わたしの興味もこれに反映され、人生の大半を車に関するエンジニアリングに費やしました。これに反して自転車というものは、人間の推進力と一本道があればよく、創造性を必要とする対象物として、特異で好ましいものではありませんでした。
活動性ということに関して、車の運転と自転車の運転を比較すると、明らかに次のことがいえます。すなわち車の場合、空調設備が装備された密閉された空間(カーゴ)の中で低い姿勢で運転するため、感覚的にも神経質になりがちで外界とも遮断されてしまいます。
これに対して自転車の場合は、目線位置が高いため視界も広く、オープンエアのため外界に対しても肉体的に直接関わることができ、神経の息抜きや高揚感を高めると共に、自分自身にとっても運動による健康維持ができるといった驚くべきメリットがあります。
Alex Moulton
そしてこれが、一番高いやつで、Double Pylon 分割フレーム、ステンレス、ウィッシュボーン・ステム付 なんと!1,795,500円
そしてこれが、一番安いやつで、TSR-9 FX 非分割フレーム 224,700円 重量:約10.5kg
作っているお城
初代モールトン
以下、うんちく話長文です。
アレックス・モールトンは、イギリスの技術者、アレックス・モールトン(1920年4月9日生まれ)1962年に立ち上げた小径自転車メーカー。歴史的名車ミニのサスペンション開発を行った。このサスペンションは自動車用のサスペンションとしては極めて珍しくラバーコーン(ゴム製部品)をバネに用いたものであった。モールトン自転車は革新的なエンジニアリングに基づき 設計され,長いホイルベースと低重心,独特な前後リアサスペンション から生まれるその乗り味は多くのファンを魅了しています。
モールトン社のアレックス・モールトン博士は自転車業界よりむしろ自動車業界で大きな実績を残しています。それは有名なオースチンミニのハイドロラスティック・サスペンションを彼の親友アレック・イシゴニスと協力して開発したことです。
今日も依然としてサスペンションの研究を続行しており、最近ではローバーMGFなどにもモ博士の設計したサスペンションが採用されています。
このように自転車は彼の仕事の一部ですが,自転車に注ぐ情熱は40年を経た現在も健在で、今日の最新モデルも数限りない試作と研究の成果として生まれたものです。
AMシリーズは年間わずか数百台が英国ブラッドフォードのモールトン城の中にある工場で、入念に手造リされています。APBシリーズはモールトン社のライセンスをもとに英国のパシュレイ社が量産するモデルです。低価格で気軽に楽しめるAPBシリーズにはフレームが分割できるタイプとできないタイプがありますが、すべてのモデルのフレームスケルトンは共通です。
一度乗ったらその軽量,低重心,長いホイルベースからくるシットリした乗心地は忘れられません。また,ロードレーサ、長距離トライアル車としても米国をはじめ世界中で第一級品として激賞されています。
アレックス・モールトン博士が理想の自転車を研究しつづけて半世紀。
今あるモールトン自転車はその理想の研究成果です。
人力という限られたパワーソースを最高効率で走行性能に変換するために開発されたのがモールトン・サスペンションとその独特なトラスフレームです。
シルキーライドと称される絹のように滑らかな乗り心地と、世界最高速度記録を保持する高次元のスポーツ走行性能。

革新的な設計と開発コンセプト
■自転車の革命児
モールトン博士は、ダイヤモンドフレームに大径ホイールと言う、19世紀に考案されて以来ほとんど進歩していない自転車の形態に、「もっと良い乗物に出来るはずだ」と科学者として疑問を持っていました。その答えが、今日あるモールトン自転車です。そのデザインは、航空機エンジンや自動車の設計で培ったモールトン博士のアカデミックなバックグラウンドと、半世紀近い研究と数限りない試作の繰り返しから生まれたものです。博士の理論の正しさを実証するかのように、モールトン自転車は'86年に、伴走車なしの独走で時速82キロの世界速度記録を樹立しました。その他の重要なレースでも数多くの記録を打ち立てています。コンパクトなミニサイクルでありながら、従来の自転車性能を凌駕するモールトンは、まさしく自転車の革命児と言えます。

■小径ホイールの利点
小径ホイールはモールトン自転車の特徴の一つですが、ホイールの小径化は多くの利点を生みます。重量が軽くなる上、接地抵抗と空気抵抗も軽減され、人力で走る自転車にとって大きなプラスとなります。さらにホイール質量の軽減に伴い加速性能とハンドリングが向上。構造的に重心位置が低<なり、走行安定性も向上します。大径ホイールにかなわなかった路面凹凸の走破性は、サスペンション取付けにより解決。モールトン自転車は小径ホイールの持つ利点を全て活かし、大径ホイール車を凌ぐ性能を発揮します。

■自転車こそサスが必要です!
乗物のサスペンションは乗り心地を良くするための物と考えられがちですが、本当は走行エネルギーの効率を高める事がその最大の役目です。
 どんなに平坦に見える路面にも厳密にはさまざまな凸凹があり、乗物はそれを乗り越えて走行しています。サスペンション無しでは、凸凹を越えるたびに車体が上下し、前方へ進むための走行エネルギーが車体の上下運動のために浪費され、速く走る事が出来なくなります。クルマでもバイクでも、良いサスペンションに換えてやるだけで速く走れるようになるのは、車体の上下動が減りエネルギー効率が高まるからです。
人力と言うデリケートなパワーソースで走る自転車にとって、エネルギー効率は極めて重要です。より早く、より楽に走るには、自転車こそサスペンションが必要なのです。

■モールトン・サスペンション
 サスペンションはそれぞれの乗物と用途に合わせ、最適な設計をされた物でなければ走行性能を上げる事は出来ません。特に自転車用のサスペンションは、パワーソースがデリケートな分入念に設計されていなけれぱなりません。いい加減な設計では、ペダルを踏み込む力が前へ進むためではなく、車体を沈み込ませたりサスペンションを縮めるために使われるなど、無駄にエネルギーが浪費され、速く走るどころか逆に遅くなったり、疲れやすくなったりします。
 モールトン車のサスペンションは、サスペンションの世界的権威であるモールトン博士が、自転車専用として40年以上に渡り研究と改良を続けてきた、世界最高の自転車用サスペンションです。ペダルを踏むカは、前へ進むための走行エネルギーとして無駄無くホイールに伝わり、逆にエネルギーの浪費となる路面からの上下振動は滑らかに吸収、しかも超小型軽量。まさしく自転車のためのサスペンションと言えます。

■高剛性トラス構造フレーム
 遠くからでも一目でモールトン自転車と分かる独特なフレームは、モールトン博士の長年の研究と実験の末生まれた、最軽量にして高い剛性を持つ究極のフレーム形態です。
 従来の自転車はサスペンションが無いため、ある程度の乗り心地を確保するためにフレームにしなりを持たせなければならず、大切な剛性が犠牲にされてきました。そのしなりと剛性のバランスも、フレームビルダーの勘にまかせきりで、一度組上げられるとセッティングの調整はほとんど不可能でした。
 モールトン自転車は、フレームとサスペンションが独立しているので、フレームはしなる必要が無く、高い剛性を持ち優れた操縦性を発揮します。

■アレックス・モールトン博士の経歴 Dr. Alex Moulton
モールトン博士の祖父、ステファン・モールトンは、一時期アメリカに暮らしていました。この時ニューヨークで知り合ったのが、チャールズ・グッドイヤーです。(有名なゴム、タイヤメーカーの創始者)
 イギリスに戻った彼は、グッドイヤーの製品を英国内で売ろうと試みますが、うまく行きません。そこで、自分でゴム製品を製造販売しようと決意、工一ポン社を設立します。この事業は大成功で、工一ポン社は英国ゴム産業の中心になって行きます。
(例えば、クリミア戦争の英国兵のゴム引き外套は、すべてエーポン社によるものでした。)

 モールトン博士の発明、研究の多くがゴムを利用したものであることが、この家系によっているのは間違いありません。
こうしてステファン・モールトンは、ブラッドフォード(ロンドンの西約150km)に、17世紀に建てられた「The Hall」と呼ばれるジャコピアン建築様式の邸宅を、広大な敷地とともに購入します。これが現在もアレックス・モールトン博士の住宅兼研究所、自転車工場として使われています。
歴史的にも重要なこの建築は、1900年のパリ万国博覧会において、イギリス・パビリオンのモデルにもなりました。

 主に自動車のサスペンションの研究で知られるモールトン博士ですが、自身のいくつかの趣味の中でも自転車はとりわけ大きな位置を占めています。40年近くにわたる全く独創的な「改良型自転車」開発への絶えることのない情熱は、ユニークで合理的かつ工芸的価値さえも持ち合わせた素晴らしいバイシクルとして結実し、全世界で注目されています。

 しかし、あまりにも独創的なこの自転車に対し、世間や自転車業界の一部に根強い偏見や誤解があるのも事実です。これを打破するためモールトン自転車は、積極的にレースや世界記録にも挑戦し、いくつかの輝かしい記録をうちたてました。また英国工業界を代表するエンジニアとして

☆1976年のCommander of British Empire
☆1980年のFellowship of Engineering

という名誉ある叙勲をはじめ、博士はその技術者、学者としての栄誉を称えられ、数々の賞を獲得しています。

 人間の営みの中でも「モノを作り、仕組みを考案し、改良して行く」エンジニアリングというものに最大の関心を寄せる博士はまた、「良質なエンジニアを育てるためには、現代の子供たちへの教育はどうあるべきか」といった問題についても考えているそうです。

1994,1996年秋の来日の際には、自動車、自転車の関係者のみならず、多くのモールトンファンと語り合い楽しい時をすごしました。
1998年5月にはモールトンのサードジェネレーション「モールトン・ニューシリーズ」の発表会に来日し、英国大使館にて行われた発表会には報道関係者の他、多くのモールトンファンが集まりました。

モールトン博士の趣味はドライブ、サイクリング、カヌー、射撃と多才です。

モールトン自転車はダイヤモンドフレームで大口径ホイールと言う、昔からの自転車設計概念への挑戦とそれを改良をしようとする決意から生まれました。

ダイヤモンドフレームで大口径のホイールと言う自転車設計の基本は、英国においてスターレイや19世紀末のいろいろな人々の先進的な努力により確立され、この構造は今日までツール・デ・フランス用のバイクや今日のマウンテンバイクの基本的構造として認知されています。
1998年春に発表になった「ニューシリーズ・モールトン」は40年に渡るモールトン博士の自転車開発における集大成モデルです。このモデルには博士の自転車設計に対する一途な情熱が注ぎ込まれており、どのような人にとっても、所有する悦びと使用することへの満足感を与えてくれます。

モールトン自転車のユニークなコンセプトとその背景を理解していただくため、またモールトン自転車が世に出た後出現した多くの小口径ホイ-ル折りたたみ自転車やスプラングフォークを持ったマウンテンバイク等との区別と混乱を避けるために提供しています。

モールトンの良さを認識していただく最もよい方法は実際に手に触れ、乗っていただくことです。ノーマル乗車ポジションで世界最高スピード記録を達成したこの素晴らしいマシンは、重装備を必要とする大陸横断のような大規模な旅行から、通常の通勤あるいは真のリクリエレーションバイクとしても十分楽しむことができます。

との事でした。凄いけどあんま欲しくないのはなぜでしょうか?でも、とにかく90歳のお誕生日おめでとうございます!

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